今日は実習です。生徒たちは…

  横浜女学院中学校 高等学校の2023年度国際教養クラスでは、情報科の学びの方向性を「メディア・リテラシー」に設定し、1学期の主題を「メディア・リテラシーと情報デザイン」としました。





  1学期の授業の残り3回では、情報デザインを学ぶ一環としてHTMLとCSSを用いてWebページを作成する実習を行っています。この実習は、メディア・リテラシーを培うことを目的としています。メディア・リテラシーは、①メディアの機能や特性を理解する力、②受け手として批判的に情報を読み解く力、③情報を表現・発信する力、そして④コミュニケーションを創出する力を指します。ですから、Webページを制作するという事は、単に好きなことをただ記述するのではなく、誰に(オーディエンス)、何を(コンテンツ)、どのように(メディア)、どのような目的で(発信者の意図)といったことを明確に意識する必要があるのです。



  2回目の授業では、開始時に「説明をしつつ、早速実習に入ります」と言いました。実習をする際には、様々なことが懸念されます。例えば仲の良いメンバーが集まって無駄話をしてしまう、仲間はずれができてしまう、それぞれのグループで質問が出てきて授業全体の説明が遅れる等々…。今日の授業でも、それらをちょっと心配していました。そして、実習が始まると、仲の良いメンバーで集まる人と、一人でする人が分かれてしまいました。う~むと思案していたところ、よく観察してみたら心配していることとは別のことが起きていました。何かというと、仲の良いメンバーで集まってもしっかり授業内容(Webページの作成)に取り組み、メンバー間で情報共有をしながら授業を受けていました。一人で行っていた人には積極的に声を掛けたのですが、どうやら自分のペースでじっくり課題に取り組んでいるようなのです。 ある生徒は、声をかけた時に、授業で説明していたところの次のステップにすでに取り組んでいました。仲間外れ…というわけではありませんでした。



  学びの形は様々です。「個別最適な学び」で学びを「統一」するのではなく、様々な場で適切な指導・支援を行っていくことが重要ですね。そのために、教員は「教職の専門家」になってほしいと思います。

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