ゼミ発表の活動を重ねる

  高校のメディア研究のゼミ発表(2日目)が終わりました。





  第一印象は、質疑応答の質が良くなった!ということです。受講生は、テーマについて勉強しつつ研究をするので、最初は発表者も質問者もそのテーマについてはあまり詳しくありません。そのような中では、「どうしてこの研究をしようと思ったんですか」(研究の背景ではなく個人的な動機を聞く)や、「○○についてどう思いますか」(言葉の定義などの説明ではなく個人的な感想を聞く)といった質問が多いのです。


  今回、2日目の発表だったのですが、そこで交わされた質疑応答は「〇〇という言葉の定義は何ですか」、「△△についての方策を出すということですが、それをどのように検証するのですか」、「研究の目的とアンケート内容の関連を教えてください」というものでした。もちろん、司会者(わたし)がコメントしたり質問したりする方法から学んでいる面が大きいと思うのですが、それでも、1週間後に受講生からこのような質問が出てきたことは、大きな成長です。


  その一方で、先行研究の調査や研究の目的、目的に沿った研究の方法、分析手法等はまだまだ調べ切れていませんでした(「研究」を初めて4週間ほどですからね)。分野を知るためにも先行研究論文、キーワードを決めるためにも先行研究論文、目的を定めるためにも先行研究論文、研究の方法を知るためにも先行研究論文…と、いずれの場合も大量の先行研究論文を読むことを、今週の課題としました。1日1本の論文を読めば、1カ月で30本になりますね、と。そうすると、論文の仮提出(9月末)までには、120本以上を読むことが出来ます。あれ…、今これを読んでいるあなた、もしかして受講生?じゃあ今日で1本読んでいますね。それです。その積み重ねが大事なんですよ。では、次のゼミでお会いしましょう。

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