(旧サイトに記載していた記事を再アプロードしました)
3月19日に吉見俊哉先生の最終講義が行われました。その動画が31日までアーカイブ配信されています。もうすぐ公開終了ですから、お早めに。(4月30日まで延長されました!) 動画はこちらから。(4月30日で公開が終わりました。残念…)
わたしは、著書「大学とは何か」(2011)を読んで強く惹かれ、それから他の著書もむさぼるように読みました。「リベラルアーツ」、「リベラルな学び」、「一般教育」、「教養」という言葉の差異も、本を通して意識することができるようになりました。「カレッジ」、「ユニバーシティ」、「ファカルティ」の位置付けも頭の中でより明確になりました(カレッジは2年生の専門学校、ユニバーシティは4年生の総合大学という意味ではない)。
また、大学は「メディア」であるというお考えに触れ、わたしの立っている中高の現場においては、「学校もメディア(の機能を有している)」のではないかと考えるようになり、学校の学習環境を捉え直し、改善しています。大学関係者のみならず、どんな方にも読んで欲しい著作です。
参考文献
- 吉見俊哉(2011)大学とは何か. 岩波書店
- 吉見俊哉(2016)「文系学部廃止」の衝撃. 集英社
- 吉見俊哉(2018)トランプのアメリカに住む. 岩波書店
- 吉見俊哉・苅谷剛彦(2020)大学はもう死んでいる? トップユニバーシティーからの問題提起. 集英社
- 吉見俊哉(2020)大学という理念: 絶望のその先へ. 東京大学出版会
- 吉見俊哉(2020)知的創造の条件:AI的思考を超えるヒント. 筑摩書房
- 吉見俊哉(2021)大学は何処へ 未来への設計. 岩波書店
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